稲垣社長に師事されながらリーン製品開発を学び、実践し、今、企業向けの普及活動をさせていただきながら、リーン製品開発の本質について考えています。
最初に稲垣から、リーン製品開発という面白い手法があるんだ、と聞かされたのはもう7年も前のことです。
製品開発現場をずっとやってきた自分にとって、稲垣の話は当たり前のことを言っているように聞こえたのを覚えています。
でも、その後、開発現場の今の悩み、問題点は、この当たり前のことが少しずつずれてきていることが原因ではないかと考えるようになりました。
- 製品開発とは、知らないこと、未知のことを既知に変えること。
- 未解決の技術課題をすべて解決してから詳細設計を行うから手戻りが発生しない。
- 顧客が要求するものと、現実のギャップを認識するところから開発は始まる。
人間は、思い込みによって、時に本質を見失うことがあります。
開発中は、技術者の方たちは非常に忙しく、なかなか冷静な判断が出来にくい状態にいることがあります。
客観的に、思い込みを排除して、かつ仲間との密接で有意義なコミュニケーションを支えとすることで、本来の正しい製品開発が出来るはずだと考えています。
当たり前のことをしっかりやる、ということがすべての基本になるのだと思います。
ただし、理想論や手法だけでは、本当の解決にはつながりません。
お勉強だけでは成果が出せないことも事実です。
理論を知ることと、現実的な課題にひとつひとつ丁寧に対応していくことは、平行して行っていかなければなりません。
手法や理論を、実際の現場に適用できて、初めて大きな成果を期待できるようになるはずです。
グローバリングのコンサルティングは、理論と現場をきっちりとつなげるノウハウを持っています。
ぜひとも、ごいっしょに関発現場を本当のイノベーションを起こせる組織に変えていきましょう。
プリンシパル 賀門